日本弁理士会会長賞
制振システム及び車両(特許第6413422号)
[三重県発明協会]
守屋 英朗 |
シンフォニアテクノロジー株式会社 開発本部 先行開発部 P&M開発Gr グループ長 |
本居 武典 |
シンフォニアテクノロジー株式会社 モーションコントロール機器技術部 |
岡崎 大洋 |
シンフォニアテクノロジー株式会社 開発本部 開発企画室 |
実 施 功 績 賞
斉藤 文則 |
シンフォニアテクノロジー株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、車両に搭載される制振制御アンプに、制振を行う通常モードとは別に故障診断モードを設け、各機器を取り付けた状態で最小の時間、エネルギーで故障の有無を判別できるようにする技術に関するものである。
制振システム組み立て後、各要素機器を取り外すことなく故障診断を行いたいが、その際、診断のためのエネルギーを最小化しつつ、かつ誤検出を防ぐため大きなS/N比(信号/雑音比)で検出する、という相反する条件を両立させなければならない。そこで、制振システムが持つ固有値(共振周波数)に着目した。この固有値を用いることで、小さなエネルギーで大きく動作させることができ、故障診断の判断材料となる信号を最大化することが可能となった。さらに、制振システムの安定状態を判別した後、故障診断を行うことで、診断時間の短縮を実現した。
システムが持つ共振現象を有効活用し、小さなエネルギー、かつ最短時間で故障検出が行えるため、SDGs(持続可能な開発目標)のゴール7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」、ゴール8「働きがいも経済成長も」に該当する。
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