日本弁理士会会長賞
3ピースによるミリ波透過レーダーカバーの製造方法(特許第4881984号)
[福島県発明協会]
大竹 信一 |
株式会社ファルテック 新商品開発部 |
瀬戸 洋 |
株式会社ファルテック 生産技術部 |
実 施 功 績 賞
文屋 仁志 |
株式会社ファルテック 代表取締役社長 |
近年の自動車には事故防止のため、前方の障害物を検知し衝突を回避する自動ブレーキを制御する「ミリ波レーダー」が装着されている。本発明は、レーダーの前方に装着し、ミリ波を透過するレーダーカバーの効率的な製法に関するものである。
従来のミリ波透過レーダーカバーは製造工程が多岐にわたり、個々の工程で不良が発生するため、最終歩留まりは非常に低かった。これにより原価も高くなり、大量生産には不向きであった。
本発明では、
1. アウターカバーの作成
2. インナーエンブレムの作成とインナーエンブレム上の金属膜を作成
3. 上記のアウターカバーとインナーエンブレムを組み立てた後、AES樹脂(バックカバー)を射出成形
と、各機能部を3ピースに分割し、並列して生産を進める方法(3ピースによる製造方法)を採用した。各部品をパラレルに生産し(パラレル製造工程)、個々の不良が低減できるとともに、最終工程での歩留まりを飛躍的に向上させることができた。
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