中小企業庁長官賞
復水器の冷却水循環装置(特許第6182706号)
[沖縄県発明協会]
福富 健仁 |
株式会社トマス技術研究所 代表取締役 |
本発明は、タービン機などから排出された蒸気または焼却炉を冷却して昇温した冷却水等を冷却する復水器や、熱交換器から排出された昇温冷却水を冷却しながら貯湯槽に貯湯した後、冷却水として再利用し、必要によっては各種の給湯設備に給湯する復水器の冷却水循環装置に関するものである。
従来の技術は、高温度の熱湯を長時間にわたって大量に使用する医療器具の高温殺菌消毒用など高温熱水使用に適しているが、入浴用や室内暖房用など低い温水を頻繁に使用する際には一旦大気中で放置するか、常温水を混合して調整しなければならないという問題があった。
本発明は、「蒸気の冷却を終え高温度で排出される昇温冷却水を、貯湯槽内の貯湯表面を強く広角噴射しながら貯湯することによって貯湯表面の熱が奪われ、さらに広角噴射を長く継続することによって下層域の貯湯温度まで低下する」という独自の知見に基づいて構造を改善したことを特徴とする。
これにより、各種の使用温度に速やかに調整することが可能となり、木材やセメントなどの乾燥を目的とする従来の高温水としての使用から、入浴や養魚などを目的とする低温水としての使用まで幅広く用途が広がった。本発明を利用してオクラの温室栽培にも成功した。
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