日本弁理士会会長賞
次世代自走乗用型農作物汎用ピッカー(特許第6161060号)
[長崎県発明協会]
田中 稔 |
田中工機株式会社 専務取締役 |
実 施 功 績 賞
田中 秀和 |
田中工機株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、畑表土に置いた農作物を拾い上げ、その際一緒に拾い上げた土塊・石・根・茎・腐れもの等の不要物は排除して、農作物のみを選別して回収することができる機械(ピッカー)に関するものである。
従来のピッカーは、大型で小回りがきかないために自重で土を鎮圧してしまう他、作業品質(丁寧さ)よりも作業のスピードに偏重し、結果として農作物をこぼしたり傷つけてしまうことがあるといった課題を抱えていた。
本発明品では、走行機体前部に農作物拾い上げ装置を備え、拾い上げられた農作物は後方上部に位置する矩形状に循環移動する無端スラットコンベアを通って機体内部に投入される。そして、無端スラットコンベアの内側には、土塊・石・根・茎・腐れもの等の不要物を選別するための排出シュート及び農作物を排出するための排出コンベアを形成しており、両者は無端スラットコンベアの外側にまで続いていることを技術的特徴とする。
本発明により、従来のピッカーに比べて小型化、作業品質の向上を図ることができ、作業の労働負荷を軽減することで、高齢者等にも就業の道が開けることが期待される。
本発明は自走乗用農作物汎用ピッカーとして、ジャガイモ、玉ねぎ、ニンニク、里芋、人参などの多様な作物に対応できる、汎用性の高い農作物ピッカーとして全国に向け販売している。
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