近畿経済産業局長賞

高輝度プロジェクタとそのスイッチング電源装置（特許第6515338号）

【大阪発明協会】

山路　剛	パナソニック株式会社　コネクティッドソリューションズ社 メディアエンターテインメント事業部 ビジュアル技術部　主任技師

実 施 功 績 賞

足立　和泰

パナソニックＩＰマネジメント株式会社　代表取締役社長

　本発明は、高輝度のプロジェクタに用いられるスイッチング電源装置において、一部の半導体レーザダイオードの不具合（故障）により負荷が変動しても、所定の出力電圧に制御することで安定した電力供給を行い、高輝度プロジェクタの安定駆動を可能とするものである。
　本発明のスイッチング電源装置は、ブロックごとに分けられた多数の半導体レーザダイオードを有する光源部において、半導体レーザダイオードに流れる電流を検出し、検出結果に基づいて光源部の出力電圧切替回路を制御する。これにより、光源部に大きな負荷変動が生じても出力電圧を所定の電圧に制御できるため、安定した電力の供給及び高輝度プロジェクタの駆動を可能としている。
　本発明により、一般的に高輝度と呼ばれる5,000lmよりもはるかに高い30,000lm以上の超高輝度プロジェクタの安定した駆動が実現した。世界的にニーズが高まっている屋外での大型映像の映写が可能なため、ライブイベントをはじめとするエンターテインメント産業に貢献している。

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