特許庁長官賞
高強度カバーガラス(特許第4784714号)
【滋賀県発明協会】
村田 隆 |
日本電気硝子株式会社 研究開発本部 研究部長 |
実 施 功 績 賞
松本 元春 |
日本電気硝子株式会社 代表取締役 社長 |
本発明は、表面に圧縮応力層を有し、ガラス組成として質量%でSiO2 40〜71%、Al2O3 3〜21%、Li2O 0〜3.5%、Na2O 7〜20%、K2O 0〜15%、SnO2 0.01〜3%、Sb2O3 0〜0.1%未満、TiO2 0〜0.5%を含有する強化ガラスである。
本発明は、ガラス組成中のAl2O3の含有量を3質量%以上、Na2Oの含有量を7質量%以上、かつSnO2の含有量を0.01質量%以上にすることにより、イオン交換性能を顕著に高めることができる。さらにガラス組成中のLi2Oの含有量を3.5質量%以下、かつTiO2の含有量を0.5質量%以下にすることにより、耐失透性を顕著に高めることができ、これらの成分の調整により、イオン交換性能と耐失透性を兼備した機械的強度が高い強化ガラスを実現した。
本発明を用いた強化ガラスは、スマートフォン、タブレット等のカバーガラスに使用されている。
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