発明協会会長賞
核医学用データ処理方法及び核医学診断装置(特許第5263402号)
【京都発明協会】
赤澤 礼子 |
株式会社島津製作所 基盤技術研究所 AIソリューションユニット 画像グループ 主任 |
北村 圭司 |
株式会社島津製作所 基盤技術研究所 先端分析ユニット ユニット長 |
山田 賢志 |
株式会社島津製作所 田中耕一記念質量分析研究所 システムグループ グループ長 |
実 施 功 績 賞
上田 輝久 |
株式会社島津製作所 代表取締役社長 |
本発明は、乳房専用PET(=陽電子放出断層撮影)における画像再構成計算の高速化に関するものである。
乳房専用PETでは、全身用PETよりも小さい検出素子を搭載することで高解像度化を実現しているが、その分データ量が多く画像再構成計算に多くの時間を要する。従来手法(CPUを用いた並列計算の場合)ではメモリ領域が多く必要となる上、多数のプロセッサを用いるにはクラスタ(=ネットワーク上で演算装置を連結すること)の導入が必要となる。
一方、本発明で使用する汎用のGPUを用いた並列計算では、グラフィックボードを搭載できる計算機が1台あれば良い。本発明ではGPU独特の機構(シェーダー言語など)を利用せずに、汎用的な処理で投影処理の並列計算を実現しているため、GPUに限らずSIMD(Single Instruction Multiple Data)型演算全般に適用することができる。
本発明を用いることでクラスタの導入が不要となり、導入コストや運用コストの低減が可能となる。
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