特許庁長官賞
振動・光で音を知覚する身体装着型装置（意匠登録第1640713号）
【神奈川県発明協会】
本多 達也 |
富士通株式会社 テクノロジーソリューション部門 ビジネスマネジメント本部 |
高見 逸平 |
元 富士通デザイン株式会社 |
千崎 雄大 |
株式会社アルテクナ |
実 施 功 績 賞
時田 隆仁 |
富士通株式会社 代表取締役社長 |
本意匠は、音の大きさをリアルタイムに振動と光の強さに変換することで、リズムやパターンといった音の特徴をからだで感じる音知覚装置に関するものである。
従来の音知覚装置は、光によって音の発生を知らせるものが多く、普段視覚情報に頼って生活しているろう者にとって、さらに光が加わるのは負担であることがわかった。そこで、触覚を用いて音をフィードバックするアクセサリー型の装置をろう者と共に開発した。髪の毛や耳たぶ、えり元やそで口など様々な部位に装着しやすく、装着しても違和感なく、振動を感じ取りやすい形状となっている。
本製品を用いることで、普段、声を出さないろう学校の生徒が積極的に声を出すようになったり、太鼓や笛の強弱を感じることで、みんなでダンスを合わせられたりといった効果が得られた。また、コントローラを用いて複数人が装着した本製品にリズムやタイミングを伝えることで、ろう者と健聴者が共に臨場感や一体感を感じる体験を生み出すことができた。
本装置の装着イメージ
本装置の形状
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