日本弁理士会会長賞
ちらつきのないレーザー光源プロジェクター(特許第5928569号)
【長野県発明協会】
豊岡 隆史 |
セイコーエプソン株式会社 ビジュアルプロダクツ事業部 VP企画設計部 課長 |
座光寺 誠 |
セイコーエプソン株式会社 ビジュアルプロダクツ事業部 VP企画設計部 シニアスタッフ |
実 施 功 績 賞
小川 恭範 |
セイコーエプソン株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、レーザー光源の励起光を回転蛍光板により波長変換して光源光を生成するプロジェクターにおいて、レーザー光源をパルス幅変調する際にスクリーン上に視認される映像ちらつきをなくすための技術に関するものである。
パルス幅変調により明滅するレーザー光源の励起光を回転蛍光板によって波長変換すると、光源光に現れる同一パターンの波形が映像ちらつきとして視認される。本発明は、この映像ちらつきを、レーザー光源のパルス幅変調周波数と回転蛍光板の回転周波数の最適設定(周波数差を20Hz以上、等)により解消し(図1)、長寿命・低環境負荷で利便性がよく高輝度・高画質のレーザー光源プロジェクターを実現したものである。
本発明によってプロジェクションマッピングや空間全体を映像で覆うデジタルアート等の新しい映像表現のイベント演出が広く普及した(図2)。例えば、東京お台場で開催の「Borderless」をテーマとした新感覚体験型のデジタルアートミュージアムでは、世界最大規模の470台もの本発明のプロジェクターの映像投写により空間演出がなされている。
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