北海道発明協会会長賞
缶入りパンの製造方法(特許第4430039号)
【北海道発明協会】
樋口 英俊 |
社会福祉法人江差福祉会 理事長 |
梅村 雅晴 |
社会福祉法人江差福祉会 就労継続支援B型事業所 あすなろパン 施設長 |
本発明は、災害時に手を洗うことができない等の不衛生な状態でも衛生的に食べられるように工夫し、差別化を図った災害備蓄用のパンに関するものである。長期保存が可能な上、乾パンとは異なるふんわりと柔らかいままのパンを提供することができる。
本発明では、パン製造工程で焼成後のパンを逆さにして2個缶に詰める。マフィンカップ紙には、容易に剥がすことができるように切り口にミシン目を入れ、パンをマフィンカップ紙で包み、焼き上げることで、開封時にパンに直接触れることなく、衛生的かつスムーズに缶から取り出すことができる。
また、焼成後のパンを缶に詰めた後、缶上蓋の巻き締め(真空引き)をし、高温スチームで殺菌する。殺菌後の缶内部は無菌状態となるため、開封して空気に触れない限り長期の保存が可能であり、脱酸素剤を使用しないため、嫌気性殺菌等の繁殖も防止でき、一層安定した品質状態を確保できる。これにより、開缶すると今までにないふんわりとした食感のパンを長期にわたり楽しむことができる。
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