北海道発明協会会長賞
定温保管輸送容器及び輸送方法(特許第6439676号)
【北海道発明協会】
坂井 正忠 |
玉井化成株式会社 PCM開発部 課長 |
中道 幹芳 |
株式会社カネカ F&RT SV 新規事業開発T 課長 |
上田 亨 |
株式会社カネカ F&RT SV 技術統括部 PCM研究チームリーダー |
北條 幹雄 |
株式会社カネカ F&RT SV カネパールグループ チームリーダー |
佐藤 圭司 |
玉井化成株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、蓄熱材を容器内に保持することにより、外気温度に左右されず、管理対象物品の温度を長時間所定の範囲内に維持することが可能で、かつ保管や輸送後に返送する際には折りたたむこともできる、比較的大容量な定温保管輸送容器及び輸送方法に関するものである。
当該製品は6面が発泡プラスチック断熱材で構成された断熱容器であり、それぞれの断熱材は勘合構造を持つため、互いに簡便に接合(勘合)することができる。
断熱材の内面に蓄熱材を収納することが可能で、かつ振動等で容易に脱落しない構造となっている。さらに保管時や断熱容器のみを輸送する場合には簡便に分解し、持ち運ぶことができる。
本発明は、温度維持性能の観点から、輸送時に温度管理が必要な物品(医薬品など)を収納する際、必要な温度・時間に応じて自由に容器を調整することができるという利点がある。
当該製品により、安価で高品質な医薬品の温度管理輸送が可能となり、国内製薬メーカーの海外輸出の促進へ貢献した。また、医薬品以外の温度管理が必要な製品も輸出が可能となり、国内産業の海外展開にも貢献した。
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