北海道知事賞
定置網用クラウド型魚群探知システム(特許第6338207号)
【北海道発明協会】
和田 雅昭 |
公立大学法人公立はこだて未来大学 システム情報科学部 教授 |
安井 重哉 |
公立大学法人公立はこだて未来大学 システム情報科学部 准教授 |
前田 久昭 |
株式会社光電製作所 人事総務部付き 課長 (出向 鈴木魚探株式会社 技術部 課長) |
森口 和弘 |
株式会社光電製作所 技術部グループ 技術部 部長 |
本発明は、沿岸に仕掛けた大きな網で魚を獲る受動型の漁法である定置網漁業に関するものである。出港前の漁業者にリアルタイムの音響画像を提示することで水揚げの予測を支援し、生産と流通におけるコスト削減に寄与することができる。
本発明では従来と異なり、専用モニタではなくタブレットの専用アプリをモニタとしている。そのため、漁業者はいつでもどこでも音響画像を確認することができる。最大の特徴はモニタがクラウドサーバと連動しており、画面に触れた指を左右に動かすことでシームレスに時間を行き来しながら現在/過去の音響画像を確認できる点にある。これにより、定置網に魚が入った時刻がわかるだけでなく時間変化の特徴から魚種を予測しやすくなる。
本発明は水産庁の太平洋クロマグロ漁獲抑制対策支援事業や広域浜プラン緊急対策事業において、クロマグロの混獲回避のためのツールとして全国に導入されており、国際課題であるクロマグロの資源管理などに活用されている。
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