函館市長賞
DNAによるコンブの原産国判別方法(特許第6323829号)
【北海道発明協会】
清水 健志 |
公益財団法人函館地域産業振興財団 研究開発部 食産業技術支援グループ 研究主査 |
八十川 大輔 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構 産業技術研究本部 食品加工研究センター 応用技術部 応用技術グループ 主任主査 |
本発明は、外観では識別することが困難なコンブの原産国について、DNAの塩基配列を指標とすることで、高精度に判別することを可能とする方法に関するものである。
本発明では、コンブのミトコンドリアDNAがコードするNAD5遺伝子に、コンブの種類が同定でき(図)、さらにマコンブの原産国を高い精度で判別できる塩基配列(425塩基)が存在することを明らかにした(表)。本判別方法は、主に流通しているマコンブ(マコンブ変種のホソメコンブ、リシリコンブ、オニコンブを含む)、ミツイシコンブ、ナガコンブ、ガッガラコンブ、チジミコンブ、ガゴメ、トロロコンブの7種類に適用することができる。
本発明により、コンブの価格と密接に関係する原産国や種類を判別することができるようになった。コンブ製品における差別化の証明や虚偽表示の防止に利用でき、さらには原産国・種類が有するブランド価値の維持・保護に寄与することが期待される。
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