文部科学大臣賞

水の流れを利用した水中酸素溶解方法と装置（特許第6281927号）

【山口県発明協会】

大内　光徳	安原環境テクノロジー株式会社
安原　隆浩	安原環境テクノロジー株式会社　代表取締役

　本発明は、上方から下方に流れる複数の水流を組み合わせて不規則な流れを作り、流水中の様々な箇所に圧力変化を誘発させて大気を流れの中に取り込み、水と大気を混合・撹拌して　低エネルギーで大気中の酸素を水中に溶解させる方法である。
　本発明は２つの特徴を有する。１つは、現象を起こす動力が重力であるため、外部からのエネルギー供給が不要であり、発明を装置として実施した場合、従来装置に比べ低エネルギーで作動する装置になる。もう１つは、水中に溶解させる酸素を大気から取り込んでいるため、水中に溶解させる酸素を外部から費用をかけて人為的に供給する必要がない。
　本発明を実施した装置は、廃水浄化設備等で酸素供給装置として利用されている「ばっき装置」と代えると、電気代が90%程度削減できる。また、養殖施設のように、外部から淡水や海水がポンプで水槽に注水されている施設では、その流水を利用して電気代がかからずに水中に酸素供給ができる。

正面

背面