発明協会会長賞
アルミニウム合金の表面処理方法(特許第5998314号)
【鳥取県発明協会】
川見 和嘉 |
株式会社アサヒメッキ 技術部 部長 |
原 健二 |
奥野製薬工業株式会社 総合技術研究部 第四研究室 室長 |
福田 順成 |
奥野製薬工業株式会社 国際部 |
今岡 睦明 |
地方独立行政法人鳥取県産業技術センター 機械素材研究所 上席研究員 |
玉井 博康 |
地方独立行政法人鳥取県産業技術センター 機械素材研究所 副所長 |
松田 知子 |
地方独立行政法人鳥取県産業技術センター 機械素材研究所 主任研究員 |
田中 俊行 |
地方独立行政法人鳥取県産業技術センター 機械素材研究所 研究員 |
実 施 功 績 賞
木下 淳之 |
株式会社アサヒメッキ 代表取締役社長 |
奥野 和義 |
奥野製薬工業株式会社 代表取締役社長 |
福岡 悟 |
地方独立行政法人鳥取県産業技術センター 理事長 |
本発明は、アルミ鋳物における陽極酸化前処理工程の技術的改善と、高コスト要因である工程複雑化による生産性低下等の課題を克服し、あらゆるアルミ材料に適応、環境に配慮し、低コスト化に繋がる表面処理技術に関するものである。
従来アルミ鋳物は、材料にケイ素を含有し、皮膜を生成しづらいため、陽極酸化が困難とされてきた。そのためアルミ展伸材の陽極酸化処理工程に比べて複雑で生産性も悪い等、高コスト化の要因となっていた。さらに一部工程の使用薬品は、高濃度フッ化水素酸による毒物を用い、環境負荷が大きいという問題もあった。本発明により、活性化工程でフッ化水素酸を含まない新たな組成設計と、マイクロバブル及び散気プロセス等の物理的手法を複合化させ、陽極酸化処理性を大きく改善させた環境対応表面処理方法を実現させた。
活性化工程の新組成確立とマイクロバブル、散気プロセス等の複合化により、ケイ素系スマット除去効果が向上、陽極酸化処理性を大きく改善させることができた。また従来のアルミ鋳物陽極酸化工程に比べ、20%以上工程数を削減し、低コスト化にも寄与することができた。
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