中小企業庁長官賞
長距離・高揚程圧送用骨材分散方法(特許第3793525号)
【岡山県発明協会】
大倉 卓雄 |
日本植生株式会社 技術部 技術Ⅱ課 参事 |
実 施 功 績 賞
柴田 明典 |
日本植生株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、長距離・高揚程箇所でのモルタル吹付工事において、空気圧送した骨材(砂)を骨材流路内に適度に分散させてからセメントミルクと混合することで、品質が安定したモルタルの吹付を可能とする方法である。
長距離・高揚程箇所でのモルタル吹付工事においては、骨材(砂)とセメントミルクを別々に圧送し、吐出ノズルの近傍でこれらを瞬間的に混合して吹付ける工法が有効である。しかし、長距離圧送した骨材が流路内で偏り、骨材とセメントミルクが均一に混合されないという課題があった。本発明では、骨材流路内に千鳥状に設けた複数の突起体で、流路内の骨材を分散させることで、セメントミルクと骨材を均一に混合することを可能とした。
本発明により、長距離・高揚程箇所においても圧縮強度のばらつきが小さい品質が安定したモルタルを吹付することが可能となり、モルタル吹付材料の跳ね返りなどによる材料ロスの発生抑制にも貢献している。
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