文部科学大臣賞
小児弱視を治療するための視能訓練装置(特許第5864794号)
[宮城県発明協会]
石垣 陽 |
ヤグチ電子工業株式会社 取締役CTO(技術最高責任者) |
橘川 弘行 |
ジャパン フォーカス株式会社 業務推進部 シニアマネージャー |
実 施 功 績 賞
佐藤 雅俊 |
ヤグチ電子工業株式会社 取締役社長 |
山口 直明 |
ジャパン フォーカス株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、従来の液晶画面(LCD)が持つ直線偏光フィルタを位相差フィルタに置き換えることで、偏光を知覚できないヒトの裸眼からは真っ白に見え、円偏光フィルタを装着した眼からは本来の映像が鮮明に見えるという映像装置に関するものである。
直線偏光フィルタを位相差フィルタに置き換えると、映像はネガ画像とポジ画像に分離され、それぞれ異なった光学旋光性を有する。しかし偏光を知覚できないヒトの裸眼ではネガポジが打ち消し合って真っ白にホワイトアウトされ全く見ることができない。本発明では弱視眼に円偏光フィルタを装着することで、両眼開放下で弱視眼にのみ映像情報を提示することができる。
弱視は、人種・性別に関わらず出生者の2〜3%が罹患するとされる。従来は遮蔽法による治療が標準的であったが、本発明の実施製品により、ゲームで遊びながら両眼開放下で弱視眼にのみ映像刺激を与えることができるようになった。
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