発明協会会長賞

秋田産食材を活用した肉加工食品（特許第4865094号）

［秋田県発明協会］

豊下　勝彦

有限会社ポークランド　代表取締役

　本発明は、筒状、棒状、球状その他の塊状の米飯の外側を食肉で包んで成る肉加工食品に関し、内側の米飯と外側の混合食肉との結着性を高めるというものである。
　本発明では、内側の米飯、外側の調味食肉それぞれに含まれている澱粉粒子が「糊化澱粉」であるこの組み合わせでは結着性が悪く実用的な製造ができなかったが、内側：「糊化澱粉」、外側：「未糊化澱粉」の組み合わせになると結着が良くなることを新たに見出し、この課題を克服できた。
　本発明により、従来方法では困難であった内側の米飯と外側の混合食肉との結着性を高めた肉加工食品を作ることができるようになった。その結果、地域特産食材を用いた肉加工食品を開発することができ、養豚の6次産業化を目的に自社農場で飼育している豚肉を使った加工食品事業の充実につながった。

秋田産の素材をふんだんに使い開発した
肉加工品「桃豚ぶたんぽ」