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令和元年度四国地方発明表彰

中小企業庁長官賞

粉体付着防止技術(特許第4064438号)

【徳島県発明協会】

大西 賢治

ダイカテック株式会社 代表取締役 社長

加藤 雅裕

国立大学法人徳島大学大学院
社会産業理工学研究部 准教授

米倉 大介

国立大学法人徳島大学大学院
社会産業理工学研究部 教授

実 施 功 績 賞

野地 澄晴

国立大学法人徳島大学 学長


 本発明(F研磨処理)は、鋼材表面にある一定の微小な凹凸を設けることで、粉体の鋼板表面への付着抑制や鋼板から粉体の剥離性を高めて、鋼板表面で粉体が滑落し易くなるような鋼板表面の凹凸形状を発明したものである。
 粉体が金属表面に付着する主な要因には、「静電気力」、「液架橋力」、「ファンデルワールス力」の3つがあり、F研磨は、分子の分極の結果から起こる分子間引力であるファンデルワールス力を低減する。この粒子−金属表面間に生じるファンデルワールス力の低減によって粉体の付着が抑制でき、コーティングや撹拌装置(機械的な摺動部)に比べて剥離物や摩耗金属粉の発生による異物混入のない処理技術である。F研磨の凹凸は、研磨砥粒子の粒度によって11種類の処理ができ、粉体特性に合わせて最適な凹凸を選択する。
 粉体の輸送配管やホッパーシュートにおける付着抑制や閉塞防止に効果があり、その他、味覚や伝熱特性・洗浄性が向上する効果から、飲料容器・炊飯器・食品撹拌装置や熱交換器への応用展開が期待できる。

【F研磨処理:粉体付着抑制表面処理】
【自動研磨装置】

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