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令和元年度近畿地方発明表彰

発明協会会長賞

高伸縮性を備える伏目の形成方法(特許第6274908号)

【和歌山県発明協会】

上道 和也

株式会社島精機製作所 トータルデザインセンター

実 施 功 績 賞

島 三博

株式会社島精機製作所 代表取締役社長



 本発明は、横編機を用いた編成で編地の終端部に解れ止めを施す際に、編目のカールする特性を利用し、編地の伸縮に応じて追従する高伸縮な伏目を形成する方法である。
 ニット製品の編成では、編終わりの部分で隣接する編目を順次横向きに重ねていくことで、伏目と呼ばれる解れ止めを行う。従来方法では、編地がリブ組織の様に波打って縮む組織であっても、伏目部に対し同じ編成を繰り返すことで直線状の縮み難い伏目部となってしまう。
 本発明では、編目がカールする特性(下図参照)に着目し、編地終端部の編目の組織が表目のときは裏目、裏目のときは表目で伏目部の編目を形成することで編地終端部と伏目部が同じ向きにカールするようにしたので伏目部を従来のような直線状でなく曲線状として縮むようにしている。そのため編地終端部が表目と裏目とが混在した1x1リブ、3x2リブやワイドリブなどのリブ組織の場合でも伏目部が突っ張らず、リブ組織と同じように縮むので編地終端部を綺麗に仕上げることができる。


高伸縮性を備える伏目の形成方法

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