日本弁理士会会長賞
乗用車用レバーレス型タイヤ着脱装置(特許第5026477号)
【福井県発明協会】
三村 義雄 |
小野谷機工株式会社 社主 |
実 施 功 績 賞
三村 健二 |
小野谷機工株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、剛性の高いタイヤビード取外作業を容易にし、かつ熟練した作業者でなくとも安全・確実に行う事のできる装置の提供を目的とし、作業者の軽労化・効率化を図るものである。
本発明のタイヤビード取外方法は、乗用車用タイヤ交換機に従来ないツールをガイドポストに沿ってシリンダ動作で降下させ、該ツール外溝にビードを係合させる。この状態でツールを上昇させ該ツール内溝にホイル耳部を係合させホイル回転を行えばビード全体がホイルから外れる。この際ツール内溝をホイル耳部に係合させる事でツール位置決めが行われるが、ホイルが回転しビードの大部分がホイルから外されれば、タイヤビードを押し下げる力が小さくなり、シリンダがツールを上昇させる力が勝り、ツールがホイル耳部から外れてしまう。しかし、本発明はシリンダのエア圧を抜く事でツールが耳部から外れる事なくビードを安全に外す事ができ、レバーレス化となる。
本発明により、従来のレバー使用でタイヤ爪にビードを係合させる必要がなく、ツールが降下しかつその向きを変える事で、ビードは外溝に必然的に係合ができるため、熟練の作業者でなくとも容易に作業する事が可能となった。さらにツール昇降動作とホイル回転だけで、ホイル及びビードを傷付ける事なく容易にタイヤビードが外され、作業者の軽労化・効率化および作業の確実性・安全性が大幅に向上した。
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