文部科学大臣賞
大視野CT検出器用データ読出し方法(特許第5135425号)
【栃木県発明協会】
宮崎 博明 |
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 CTMR事業統括部 CT事業部 CTクリニカルソリューションPJチーム 主査 |
荒舘 博 |
元 東芝メディカルシステムズ株式会社 |
実 施 功 績 賞
瀧口 登志夫 |
キヤノンメディカルシステムズ株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、大視野CT検出器に用いられている検出データの読出し方法に関するものである。
CT装置では、検出器の大面積化が進められてきており、これに伴い検出素子への配線数、及び、検出素子からの出力信号を処理するための回路規模の増大が課題となっている。本発明では、検出器の各光検出素子内にスイッチを配置し、時分割で信号を取り出すことにより配線数を減少させる。また、出力信号の処理回路も処理単位をブロック化し並列処理を行うことで回路規模の削減を達成する。本発明により、検出器の大面積化に伴う配線・処理回路に関する課題が解決され、320列の大視野検出器を有するCT装置の製品化を実現した。
本CT装置では、大視野検出器の特長を利用して、心臓のような臓器全体を1回転でスキャンすることが可能になり、動きの一部をとらえることが可能となった。加えて、従来のヘリカルスキャンよりも被ばく線量を大幅に低減することができる。
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