文部科学大臣賞
海岸近傍でも無塗装使用可能な高耐候性鋼(特許第5950037号)
【岡山県発明協会】
三浦 進一 |
JFEスチール株式会社 スチール研究所 鋼材研究部 主任研究員 |
鹿毛 勇 |
JFEスチール株式会社 厚板セクター部 主任部員 |
小森 務 |
JFEテクノリサーチ株式会社 西日本ソリューション本部 福山材料評価センター長 |
三田尾 眞司 |
株式会社豊田中央研究所 安全・環境推進部 部長 |
実 施 功 績 賞
北野 嘉久 |
JFEスチール株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、微量の合金元素の添加を最適化することにより、コストパフォーマンスに優れながらも従来のニッケル系高耐候性鋼とほぼ同等の高塩分環境下における耐候性を得ることが可能な新しい高耐候性鋼に関するものである。
長期にわたり使用される橋梁はライフサイクルコスト低減が求められるため、無塗装使用可能な耐候性鋼(JIS G 3114)が使用されてきた。一方、高塩分環境ではより一層の耐候性が求められるため、ニッケル系高耐候性鋼が使用されてきたが、材料コストが高いという課題があった。
本発明鋼では、微量元素を適切に複合添加し、さび層の下層に緻密なさび層を形成させることで、高飛来塩分環境においても無塗装使用を可能とした。
本発明は、高耐候性とコストパフォーマンスを両立することで、安全性を確保しつつ鋼橋のライフサイクルコスト低減に大きく貢献できる。
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