東北経済産業局長賞
木質耐火部材(特許第4359275号)
[山形県発明協会]
木村 一義 |
株式会社シェルター 代表取締役 |
安達 広幸 |
株式会社シェルター 常務取締役 |
本発明は、木の温もり溢れる木質耐火部材で、日本、カナダ、スイスで特許取得、1〜3時間の国土交通大臣認定を取得した。木質で3時間耐火構造の認定は日本初で、防火地域での高層・大規模(階数・面積制限なし)の木造建築を可能とした。
柱や梁などの核となる構造材を石膏ボードで被覆、さらに木を表面材にした部材(いずれも樹種は問わない)を開発し、販売している。市販の材料で建築現場でも製造が可能である。表面を石膏ボードで覆うだけの従来製品では、木造建築の良さが発揮できない。3時間耐火仕様は、鉄筋コンクリート・鉄骨造と同等の耐火性能を有する。耐火技術普及のため、一般社団法人日本木造耐火建築協会に技術を提供・オープン化している。
本発明による高層・大規模木造建築は、企画案件も含め全国で増加し、木造都市づくりが始まっている。地域産材の新たな需要拡大が、産業活性化や波及効果で地方を創生すると共に、森林整備を促し地球温暖化防止に役立っている。
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