特許庁長官賞
引戸扉の鎌錠構造(特許第5965347号)
【愛媛県発明協会】
玉井 康士 |
株式会社田窪工業所 開発部 試作課 課長 |
実 施 功 績 賞
黒田 祐弘 |
株式会社田窪工業所 代表取締役社長 |
本発明はプレハブ建物あるいは物置等の引戸扉に用いる錠装置に関するものである。
従来の鉤部が左右かつ前後方向に動く鍵構造では、引戸扉の高さ方向における中央部が風圧や他の外圧によって撓む等の悪条件が重なると、施錠状態でも扉が開いてしまう、または悪意によって開けられてしまう可能性があるという保安上の課題があった。本発明は、横倒ししたシーソーのように2箇所の押部が交互に前後に動く操作部を操作することにより鉤部が作動するという従来の錠装置の操作性を損なうことなく、鉤の形状を鎌形にすると共にその動作を垂直面上で時計回りまたは反時計回りの動きになるよう構造を改良して、扉に前後方向のガタつきあるいは撓みが発生しても確実な施錠状態を維持できるようにした。
本発明は従来の錠装置の問題点を解消するために、鉤部を鎌形状に変更しその動きを水平面上の動きではなく垂直面上での動きに変更したが、従来の錠装置の一部構造を変更するだけでよくコストを抑えることが可能となった。そして、安全性の向上という消費者のニーズに応える製品となっている。
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