中小企業庁長官賞
傾斜スライド棚(特許第5126863号)
[熊本県発明協会]
池永 一郎 |
金剛株式会社 特殊製品加工部 グループ長 |
東之薗 三千彦 |
金剛株式会社 事業部 設計デザインセンター 構造チーム チームリーダー |
徳永 一矢 |
金剛株式会社 製品設計部 製品設計二チーム |
実 施 功 績 賞
田中 稔彦 |
金剛株式会社 代表取締役 |
本発明は、収納棚からの地震動による収納物の落下を軽減させるものである。収納棚が地震動を感知すると、地震動と収納物の重量により収納物を搭載した棚板が前方にスライドしながら後傾し、収納物が落下することを軽減させる。
傾斜スライド棚は、棚板および棚受等の簡単な付帯部品から成る至ってシンプルなものである。収納棚の地震対策を大別すると、バーやベルトで棚前面から収納物を抑える「落下防止」と、棚の土台に特殊な装置を組み込む「免震」の2種類があり、両者は「作業性」と「価格」がトレードオフの関係となる。本発明は、棚板およびその付帯部品のみで構成されており、棚前面を物理的に阻害しないため、「作業性」と「価格」の両立を達成している。
東日本大震災(平成23年)、熊本地震(平成28年)では、図書館等の納入施設において、復旧作業の軽減のみならず、収納物落下によるケガや避難通路喪失などの人的被害の軽減に貢献した実績を持つ。
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