日本弁理士会会長賞
高効率高性能な燃料電池の構造(特許第5922432号)
[長崎県発明協会]
宮本 晃志 |
三菱日立パワーシステムズ株式会社 燃料電池事業室 設計グループ 上席主任チーム統括 |
水原 昌弘 |
三菱日立パワーシステムズ株式会社 燃料電池事業室 主席プロジェクト統括 |
眞竹 徳久 |
三菱重工業株式会社 総合研究所 伝熱研究部 伝熱第一研究室 主席研究員 |
松尾 毅 |
三菱重工業株式会社 総合研究所 伝熱研究部 伝熱第一研究室 主席研究員 |
安永 正樹 |
不動技研工業株式会社 機械設計一課 技師 |
惣田 智紀 |
不動技研工業株式会社 機械設計一課 |
実 施 功 績 賞
安藤 健司 |
三菱日立パワーシステムズ株式会社 取締役社長 |
固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、炭化水素系燃料と空気中の酸素により、高効率発電を行う注目システムである。発電に寄与した空気の排出部分を簡易なダクト構造とすることで、発電室内の発電分布の均一化を行い、更なる発電効率を向上させる重要技術の一つである。
本発明は発電室の上部に額縁形状のダクトを形成した空気排出ヘッダを設ける。ダクトの一側面側に空気排出管を設け、空気排出管の無い他側面の内側に、空気排出ヘッダ(ダクト)への空気の導入孔を設ける工夫によりコンパクト性を確保した構造である。
発電に寄与した空気は発電室から空気排出ヘッダの内側空間へ均一に排出され、導入孔を通してダクト内に流入し、ダクト内部に集められて空気排出配管から外部へ導出される。
これにより、発電室から空気排出管へ直接的に向かう空気流れの発生を抑制して、発電室内で発電に用いる空気の流れを均一に整流化できる。
本発明の空気排出構造により、発電室内の温度分布と酸素濃度を均一化して更に高効率で耐久性の高いSOFCを提供する。
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