日本弁理士会会長賞
高能率映像圧縮方式(特許第5867504号)
【神奈川県発明協会】
蝶野 慶一 |
日本電気株式会社 バイオメトリクス研究所 主任研究員 |
青木 啓史 |
日本電気株式会社 研究企画本部 主任研究員 |
仙田 裕三 |
日本電気株式会社 スマートインフラ事業部 シニアエキスパート |
実 施 功 績 賞
新野 隆 |
日本電気株式会社 代表取締役執行役員社長 |
本発明は、映像圧縮符号化データ中の制御パラメータの圧縮方式に関する技術であり、ITU-TおよびISO/IECの国際標準映像符号化規格High-Efficiency Video Coding(HEVC)に採用されている。
本発明は、映像の領域毎の圧縮率を制御する差分量子化パラメータを有意情報、符号情報、および、絶対値の情報の3つに分離して2値表現することで、圧縮効率を最大で従来の約2倍にまで高める技術である。4K/8K映像を用いた次世代放送サービスの実現に要求される高圧縮率と繊細な模様の高い再現性を両立するには、細粒度で領域毎の圧縮率制御を実用可能にする本発明技術が必要である。
本発明を採用したHEVC規格は、放送分野において4K/8K映像の衛星放送やHD映像の素材伝送用途で利用されている。当社独自の圧縮率制御技術と組み合わせて、高圧縮率と高繊細映像の再現を両立する放送業務用エンコーダを製品化し、豊かな社会の実現に寄与している。
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