特許庁長官賞
窒素置換製氷システム(特許第6236614号)
【北海道発明協会】
若山 敏次 |
株式会社昭和冷凍プラント 取締役 |
実 施 功 績 賞
若山 聖子 |
株式会社昭和冷凍プラント 代表取締役 |
本発明は、農畜水産生鮮品の品質劣化の主因である酸化や雑菌増殖を抑制する効果が大きい輸送及び保存用氷により、食の安心安全や販路拡大に貢献する「窒素置換製氷システム」である。
大気中から抽出した窒素は無味、無臭、無色の不活性ガスで、広く酸化防止剤として空気置換に活用されている。窒素ガスを水中置換水製氷に活用し、さらに氷生成中に窒素ガスを注入し生成した、酸素や二酸化炭素をほぼ含まない氷で、生鮮品の酸化や色彩劣化、雑菌増殖を抑制する。また、角氷は溶けにくく、氷室に保管することで冷気源の役割を果たす省エネ効果もある。形状も用途に応じシャーベット、フレーク、ブロック氷などに加工できる。
高鮮度保持により生鮮輸送可能日数が延長されることで輸送コストが削減されるとともに、国内外の遠距離区域まで輸送が広がることにより地域生鮮品の販路も拡大し、生産者の製品ブランド確立に貢献するものである。
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