北海道知事賞
シーディング剤の製造方法(特許第5557967号)
【北海道発明協会】
行方 将泰 |
株式会社シティック 代表取締役 |
武部 史彦 |
株式会社シティック 取締役開発部長 |
本発明は、排水処理の分野に関するもので、より具体的には、下水道汚泥や家畜糞尿等の未利用バイオマスから排水処理施設の機能の効果的な立ち上げ又は調整のためのシーディング剤(汚水処理機能調整剤)を製造する方法である。
有用微生物を多種類かつ多量に含むシーディング剤を、有機性廃棄物を含む原材料から低コストで製造する方法で、好気発酵させる発酵工程と、2段階の乾燥工程とを含むことを特徴とする。第1の乾燥工程は、発酵工程後の発酵された原材料を、含水率が発酵直後の含水率より低い範囲になるまで乾燥させる工程である。第2の乾燥工程は、第1の乾燥工程後の乾燥された原材料を、含水率が第1の乾燥工程より低い範囲になるまで、第1の乾燥工程に要した時間より短い時間でさらに乾燥させる工程で構成されている。
これにより、排水処理施設において有効に機能する微生物であるバチルス属等のグラム陽性菌を多種類かつ多量に含むシーディング剤が得られる。現在、主に浄化槽用のシーディング剤として全国の浄化槽メーカーや関連業者に機能調整ツールとして活用されている。
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