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平成30年度中国地方発明表彰

文部科学大臣賞

完全無塗装化を実現するタンカー用耐食鋼材(特許第6260756号)

【岡山県発明協会】

寒澤 至

JFEスチール株式会社 スチール研究所
鋼材研究部 主任研究員

塩谷 和彦

JFEスチール株式会社 スチール研究所
鋼材研究部 グループリーダー

池田 博司

JFEスチール株式会社 スチール研究所
鋼材研究部 主任研究員

岸 慶一郎

JFEスチール株式会社 スチール研究所
表面処理研究部 主任研究員

実 施 功 績 賞

柿木 厚司

JFEスチール株式会社 代表取締役社長


 本発明は、微量合金元素の最適な複合添加と、製造条件最適化による鋼中元素の偏析抑制により、優れた耐食性と介在物等を起点として生じる鋼板表面に平行な剥離割れに対する耐性(以下、耐ラメラテア性)との両立を実現した次世代タンカー用耐食鋼材に関するものである。
 原油タンカー内は、厳しい腐食環境にあるため、塗装或いは耐食鋼の適用が義務となっている。しかしながら、従来耐食鋼では耐食性元素の偏析のため耐ラメラテア性が不十分であり、板厚方向に引張応力を受ける溶接部においては、一般鋼材+塗装を適用せざるを得なかった。
 本発明鋼では、微量耐食性元素を用いて従来にない保護性腐食生成物を形成させ、高耐食性を実現すると共に、連続鋳造速度と鋼素材加熱条件を最適に制御することで耐食性元素の偏析を抑制し、優れた耐食性と耐ラメラテア性の両立を達成し、完全無塗装化を可能とした。
 本発明は、高耐食性により船舶の航行安全性向上に大きく寄与すると共に、原油タンク内での塗装を不要とし、ライフサイクルコスト低廉化に大きく貢献できる。

完全無塗装化を実現するタンカー用耐食鋼材

耐食鋼(耐ラメラテア)の適用ニーズ

完全無塗装化を実現するタンカー用耐食鋼材

板厚方向引張特性比較

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