文部科学大臣賞
コンテナ搬送AGVシステム(特許第5055840号)
[愛知県発明協会]
稲垣 雅一 |
株式会社豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニー 物流ソリューション事業室 PSSプロジェクトシステムG グループ長 |
実 施 功 績 賞
大西 朗 |
株式会社豊田自動織機 取締役社長 |
本発明は、荷役を行う位置が一定とならないコンテナ船に積載されたコンテナに対して、無人搬送車(AGV:Automated Guided Vehicle)の無駄な移動を抑制して、コンテナの移載作業を効率良く行えるようにしたものである。
コンテナ船は、着岸後も波や潮の満ち干で停泊位置が動き、ガントリークレーンはコンテナ船に追従する。そのためAGVは、コンテナ船の移動に合わせて、作業位置を正確に合わせる必要がある。コンテナ船におけるコンテナの積載位置の相互関係は、船ごとに既定であるという特徴があるため、コンテナの積載位置から、作業予定位置を相対的に予測できる。そこで本発明は、先行のAGVに対して荷役作業を行うガントリークレーンの作業位置から、次の作業予定位置を演算し、その位置に基づいて後続のAGVの待機位置を演算する。
これにより、後続のAGVは先行のAGVとの干渉が回避されるとともに、無駄な移動を行う必要がない。本発明を採用したコンテナ搬送AGVシステムは、名古屋港の飛島コンテナ埠頭に、アジア初(当社調べ)の先進的自動化コンテナターミナルとして導入された。
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