発明協会会長賞

省スペースＣＮＣ旋盤の芯高さ調整機構（特許第4774428号）

［石川県発明協会］

和田　弘光	高松機械工業株式会社　生産本部　技術部　開発課専任課長
金子　義幸	高松機械工業株式会社　生産本部　技術部　開発課研究グループ　課長

実施功績賞

髙松　宗一郎

高松機械工業株式会社　代表取締役社長

　工作機械の主軸芯と加工工具の刃先の芯高合わせは、従来構造では主軸下に配置した間座を現物合わせの研磨（現合研磨）により行うが、本発明は現合研磨を省きボルトの調整だけで行うことにより作業工数の大幅削減と作業の容易化を実現したものである。
　工作機械は工場の単位床面積あたりの生産能力の向上が求められており、小形省スペースであることが必要である。反面、小形化した機械に付属装置を密集させて設置する場合に組立・メンテナンス作業スペースの確保が困難になる。
　本発明は、作業スペースの確保が容易な機械前側のスライドユニットを機械本体から分離することにより、機械本体側に取り付けたキーに倣わせ、スライドユニットを取付穴の範囲内で治具ボルトの押し上げのみで調整可能な構造とした。
　例えば、主軸ユニットの交換作業で主軸芯高さの調整が必要な場合、従来構造の場合と比較して80%以上の工数削減が可能となる。機械のダウンタイムが生産数に直結するため早急な復旧が求められる生産現場において容易に短時間で調整を可能とした本発明は有効である。

発明協会会長賞

省スペースＣＮＣ旋盤の芯高さ調整機構（特許第4774428号）

［石川県発明協会］

実 施 功 績 賞

実施功績賞