中小企業庁長官賞
国産針葉樹による圧密成形家具製品(特許第5952758号)
[山形県発明協会]
西塚 直臣 |
株式会社天童木工 常務取締役 |
滝口 寿郎 |
株式会社天童木工 製造部技術課技術班 嘱託研究員 |
実 施 功 績 賞
加藤 昌宏 |
株式会社天童木工 取締役社長 |
本発明は、スギ・ヒノキなどの軟質針葉樹を効率的に圧密加工可能とすると共に、それによって得た軟質針葉樹圧密加工材を利用して曲面を多用した高品質な家具や建具類などの木工製品を経済的に大量生産可能とする新たな圧密化・成形技術である。
従来針葉樹材は、強度を必要とするため曲面形状の家具類には利用できなかった。そこで家具用材として利用可能な強度と硬さを有する材質にするため、材料改質技術の開発に着手した。通常より厚くスライスした木材を二連式熱ロールプレス機とインサイジング機で加圧・加熱・加工する新たな木材圧密加工方法を確立。成形合板技術と組み合わせることで、高品質な国産針葉樹(スギ・ヒノキ等)の家具の量産を実現したのである。
本発明を利用して、スギやヒノキの間伐材利用が促進され、針葉樹の需要拡大と木材自給率の上昇、森林環境の健全化、地域林業の活性化に貢献することで、現在問題となっている地方の過疎化対策にも寄与している。
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