九州経済産業局長賞
貼ってはがせるクラックスケール(意匠登録第1519407号)
[大分県発明協会]
大野 博明 |
株式会社 零SPACE 代表取締役 |
本意匠は、建物・トンネル・橋桁等の亀裂調査時に使用するクラック(亀裂・ひび割れ)スケールである。これまで手で持っていたスケールを「貼れる」ことで人手を補うツールとし、複数人で行っていた撮影が本意匠を使えば1人で撮影可能となる。
意匠の内容としては、①貼る・はがすの行為が容易にできる、②半透明のカラーシールとなっていることから、亀裂の確認(視認性)が高まる、③素材がやわらかいことから、これまでのスケールでは測定が難しい「角(入隅)」や「曲面」でも測定可能、④耐水性・耐久性に優れている。また、精度検査とゲージの温度収縮検査(-6℃〜100℃)を行いほぼ誤差がないことの確認ができた。よって高温となる鋼材の亀裂測定にも適している。
実地効果として、調査員が不足(高齢化および人材不足)の度合いが進んでいく状況の中、本意匠が、「正確に」かつ「効率的に」作業を進めていくことに大いに寄与できるアイテムとなっている。
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