特許庁長官賞
バイオカルシウムの資源化と循環活用(特許第4490529号)
【北海道発明協会】
我満 嘉明 |
札幌市森林組合 代表理事組合長 |
田村 修二 |
有限会社フィールドテクノロジー研究室 代表取締役 |
金木 裕一 |
一般社団法人北海道発明協会 産学官連携担当 知財コーディネーター |
実 施 功 績 賞
成田 勝隆 |
株式会社ばんけいリサイクルセンター 代表取締役 |
本発明は、水産廃棄物として排出される炭酸カルシウムを主成分とする貝殻および石灰質付着物(バイオカルシウム)の資源化処理方法に関し、農業用土壌カルシウム補給資材を生成する貝殻等の資源化処理方法である。
貝殻等は炭酸カルシウムを成分とした無機物と思い込まれ、高コストな選別・洗浄・粉砕・焼成によって資源化されている。貝殻等の構造は、有機物の硬質タンパク質と微細な炭酸カルシウム結晶が層状に積み重なった複合体で、有機廃棄物を多量に添加することで、分解微生物を多量に増殖させ、層状硬質タンパク質も分解させ、貝殻構造の崩壊を実現した。
本発明の実施により、地域水産組合から一括で処理を請け負い、生産されたカルシウム高溶出有機肥料は組合が地域の農家に販売するビジネスモデルとなり、ホタテ水産業で課題を抱えていた地域の産業課題解決に貢献できている。
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