北海道経済産業局長賞
窒素置換雪で包み込む生鮮品冷蔵システム(特許第5935683号)
【北海道発明協会】
若山 敏次 |
株式会社昭和冷凍プラント 代表取締役 |
本発明は、生鮮品の品質劣化の主因である酸化を抑制する効果が大きい雪室貯蔵庫、氷温帯貯蔵庫システムで、酸素を含まない窒素置換雪、氷、冷水を媒体として食の安心安全に貢献できる生鮮品鮮度保持方式である。
大気中より抽出した無味、無臭、無色の環境負荷がない窒素を活用し、酸素をほとんど含まない窒素置換した水を粉雪状態にして生鮮品全体を満遍なく包み込むことにより、酸化による品質劣化防止、油焼け抑制、乾燥防止、エチレンガス等の発生抑制による早熟抑制、食味の熟成と保存期間の延長、好気性雑菌の抑制効果がある。また、雪状氷により貯蔵庫内が冷却されるため、冷却設備の負荷を低減する省エネ効果もある。
従来にない鮮度保持技術で、食品加工業者の販路拡大や海外販路開拓および地域全体の生鮮品の評価引き上げに寄与している。設備は東南アジアや中東からも引き合いがあり、窒素を活用した鮮度保持技術の海外展開に繋がるものである。
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