文部科学大臣賞
電磁ノイズ除去用チョークコイル(特許第5455276号)
[宮城県発明協会]
板谷 道隆 |
NECトーキン株式会社 EMC事業部 製品技術部 主任 |
原田 公樹 |
NECトーキン株式会社 EMC事業部 製品技術部 シニアマネージャー |
山内 亨康 |
NECトーキン株式会社 EMC事業部 製品技術部 マネージャー |
実 施 功 績 賞
小山 茂典 |
NECトーキン株式会社 代表取締役執行役員社長 |
本発明は、磁気的に活用度合いの低い磁性コアの体積を部分的に削ぎ落とし、従来の常識とされていた磁性コアの断面積の設計セオリーを見直すことで、小型化とノイズ除去性能を両立し、高機能・高密度化を達成したチョークコイルに関するものである。
具体的には、磁性コアにおける四つの角の内周と外周を、厚みの20%までの半径の曲面とし、この角部を部分的に削ぎ落としたものである。
また、磁路を形成する各磁脚の断面積を一定にするという従来の設計セオリーを見直し、2つの側芯部の断面積の和を、中芯部の断面積の約2倍となる160%以上220%以下とすることで、従来の予想を超えたインダクタンス値を得たものである。
本発明により、磁性コアの活用度合の低い部分を減量して小型軽量化と省資源を成しつつ、ノイズ除去性能として必要とされるインダクタンス値を高め高機能・高密度なチョークコイルを得ることができる。
Copyright©1996- Japan Institute of Invention and Innovation All rights reserved