特許庁長官賞
じゅんさいに含まれるメタボ予防改善機能(特許第5344494号)
[秋田県発明協会]
畠 恵司 |
秋田県総合食品研究センター 食品加工研究所 食品機能グループ 上席研究員 |
濱田 健太郎 |
株式会社Harvestech 代表取締役社長 | 木内 高信 |
株式会社スカイライト・バイオテック 東京サービスセンター 営業推進室 室長 |
発明者らは、じゅんさいに高濃度含まれるポリフェノールが、脂質異常症の予防に効果的であることを突き止めた。本発明は、じゅんさいを原料にした脂質異常症予防・改善食品など、新たな用途拡大に繋がるものである。
じゅんさいはスイレン科の水生植物で、ぬめりが珍重される高級食材である。しかしながら、成長し、開いた葉や茎はほとんど利用されない。そこで、これら未利用部に含まれる生理機能をヒト臨床試験などで検証した結果、内臓脂肪低減および血中の超悪玉コレステロール改善作用を有することが判明した。同時に、じゅんさいを乾燥物として通年出荷できる体制を構築し、新たな機能性素材として県外への安定出荷を可能にした。
出荷先のオリザ油化梶i愛知県一宮市)では、独自の製法で「ジュンサイエキス」を製造し、国内外の健康食品および化粧品の素材として販売している。秋田県でも、このジュンサイエキスを配合した化粧品が発売された。
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