中小企業庁長官賞
加熱殺菌装置(特許第5028377号)
【香川県発明協会】
安藤 則俊 |
株式会社サムソン 技術本部 技術部 部長 |
明尾 伸基 |
株式会社サムソン 技術本部 開発部 開発第2チーム リーダー |
実 施 功 績 賞
吉岡 龍示 |
株式会社サムソン 代表取締役社長 |
本発明は、缶詰やレトルト食品など、食品を包装容器に収容した後に包装容器内の食品を加熱して殺菌する加熱殺菌装置において、殺菌後の冷却時に包装容器内外での圧力差によって包装容器が変形することを防止するものである。
殺菌槽内を高温高圧に保つことで被殺菌物を加熱殺菌する殺菌工程を終了すると、被殺菌物に向けて冷却水を噴射することで被殺菌物を冷却する冷却工程を行うようにしている加熱殺菌装置において、冷却工程では冷却水の短時間噴射と噴射休止を繰り返しながら冷却を行う。そして冷却工程の進行に合わせて冷却水噴射の割合を大きくしていく。冷却水を間欠的に噴射し、殺菌槽内の蒸気を少しずつ凝縮させるようにすることで、殺菌槽内の圧力低下は緩やかになる。
冷却工程時に殺菌槽内が急激に圧力低下することが抑えられるため、被殺菌物容器の内圧と外圧の差が小さくなる。そのため、圧力差による容器の変形を防止でき、不良率を下げることができる。
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