文部科学大臣賞
迅速・高精度な血小板測定方法(特許第4659122号)
【兵庫県発明協会】
鈴木 裕義 |
シスメックス株式会社 ヘマトロジープロダクトエンジニアリング本部 商品開発部 |
森山 啓子 |
シスメックス株式会社 生産統括本部 生産技術部 診断薬製造技術課 |
森 悠丞 |
シスメックス株式会社 ヘマトロジープロダクトエンジニアリング本部 商品開発部 課長 |
竹下 浩生 |
シスメックス国際試薬株式会社 第一生産部 品質システム課 二係 |
実 施 功 績 賞
家次 恒 |
シスメックス株式会社 代表取締役会長兼社長 |
本発明は、血液中の血小板をカウンターイオンが硫酸水素イオンであるナイルブルーで染色し、散乱光と蛍光を用いて染色された血小板を検出する血小板測定方法に関するものである。
従来の血小板測定方法では、血小板数の少ない検体の測定では血小板と大きさが類似した夾雑物が測定結果に影響を及ぼし正確な結果が得られなかった。また、正確に測定する方法も存在したものの、この方法では長時間を要するため緊急を要する使用には不向きであった。
本発明では、カウンターイオンが硫酸水素イオンであるナイルブルーで血小板を染色することで蛍光強度が大きくなり血小板と夾雑物と分離することができる。本発明を用いることにより、血小板数の少ない検体であっても、迅速に且つ正確に血小板を分類計数することができる。そのため、緊急を要する医療現場の要請に応じることができる。また、輸血要否や輸血量の判断指標として適切な輸血量が決定でき、輸血による感染症も最小限に抑えると共に医療費を削減することができる。
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