特許庁長官賞
立体編地の編成方法(特許第5596014号)
【和歌山県発明協会】
船木 信男 |
株式会社島精機製作所 製造技術部 トータルサービスチーム チーフ |
山下 貴寛 |
株式会社島精機製作所 知的財産部 部員 |
弓場 功雄 |
株式会社島精機製作所 製造技術部 トータルサービスチーム 部員 |
木野 高志 |
株式会社島精機製作所 営業統括部 WG販売グループ 主任 |
実 施 功 績 賞
島 正博 |
株式会社島精機製作所 代表取締役社長 |
本発明は、横編機を使用して掌に親指袋を配置したタイプの手袋を編成する際に、掌と接する親指袋の付け根部の外観を損なうことなく着用感のよい手袋を得るものである。
従来、親指袋と胴部はそれぞれ別々に編成した後、編目同士を重ね合わせて接合していたため親指袋の付け根部にゴワツキが生じ、着用感だけでなく見栄えもよくなかった。本発明では、親指袋を周回編成によって筒状にするのに代えて親指袋の付け根から指先に伸びる往路部を親指袋の半周部として編成した後、折り返して残る半周部を指先から付け根に伸びる復路部として横編機上で「く」の字を描くように編成しながら往路・復路の両編地の側端同士を繋げることで親指袋を形成するようにした。そのため親指袋の付け根部には従来のような重ね目がなく外観・着用感とも優れる。また往路・復路間に編地を形成して指袋に厚みを増すこともできる。
本発明は、靴下の踵部の接合箇所などにも適用することで接合部を綺麗に仕上げることができる。
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