発明協会会長賞
高速背切り装置(特許第4282634号)
【群馬県発明協会】
松田 淳一 |
富士油圧精機株式会社 代表取締役社長 |
小宅 勝 |
群馬県立東毛産業技術センター センター長 |
本発明は、印刷物の印刷から指定部数結束に至るまでの搬送過程(上流から、①輪転機、②背切り装置、③スタッカバンドラの順に大きく分けられる)において、②背切り装置の改善に寄与するものである。
背切り装置とは、ベルトコンベアをサシミ状(印刷物が大部分を重ねられた様子)になって流れている印刷物の間に隙間を作る部数管理装置である。従来の背切り装置(図1)では、利用する部数信号と装置の構造上、正確な部数管理ができず、また印刷物の流れを乱す問題があった。本発明では、印刷物のエッジを検出するレーザセンサによる部数信号、印刷物をつかむアーム、部数信号の指示で瞬時に変則する2台のコンベアで背切り装置を構成する(図2)ことで印刷物の流れを乱さず、正確な部数管理を可能にした。
本発明により、出荷先での部数不足を防ぐ為に習慣化されていた印刷物の余剰生産(出荷先で余った印刷物は破棄される)を防止できることになった。
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