日本弁理士会会長賞
脂肪抑制の程度が制御可能なMRI装置(特許第5567189号)
【栃木県発明協会】
杉浦 聡 |
東芝メディカルシステムズ株式会社 MRI開発部 システム開発担当 |
実 施 功 績 賞
瀧口 登志夫 |
東芝メディカルシステムズ株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、生体の水と脂肪とが画像化されるMRI(磁気共鳴イメージング)装置において、脂肪の信号を抑制しながらも診断の目的に沿うように、ある程度脂肪の信号を残した新しいコントラストの画像を得る撮像法である。
MRIでは、診断の妨げになる脂肪の信号を抑制するためにデータ収集前に印加するプリパルスのフリップ角を調整することで、脂肪抑制程度を変えることができる。本発明では、所望の脂肪抑制度が与えられた時に、プリパルスの印加頻度などの撮像条件をも入力として、プリパルスのフリップ角をその都度計算することにより、どのような種別の撮像においても所望の脂肪抑制度の画像が得られるようにした。
本発明によれば、観察対象の周辺組織内での位置が把握しにくくなるのを防ぐことができ、1回の撮像で、診断に適したコントラストの画像が簡単な操作により再現性良く得られるため、トータルのMR検査時間や診断時間の短縮につながり、患者や医療従事者の負担を軽減することができる。
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