札幌市長賞
防滑性の機能を有する靴底(意匠登録第1454885号)
【北海道発明協会】
長尾 文浩 |
株式会社ダテハキ 営業本部長 |
札幌での冬を快適に過ごす上では靴の防滑性が非常に重要である。転倒によって命に係わる事もあり、防滑性を重視した商品はこれまでに高齢者向きのものが多かった。本意匠は、若い人でも履けるデザインのスパイク付シューズに関するものである。
これまでにタンクソールと言われる靴底の意匠はあったが、表面に凹凸が無い為すべりやすかった。しかし、地面との接地面になるゴム底にピンスパイクを埋め込み、周囲に細かいNZの意匠を乗せて防滑性を高め、転倒しやすい踵部分にもピンスパイクを埋め込むことによって、氷上での防滑性を高める構造にした。また、ピンスパイクは人間の歩行時に力のはいるポイントに配置した。
冬の転倒事故防止につながる開発であり、従来の防滑ソール、特にピン入りスパイク付シューズは高齢者用に開発されたものが多く、若い子や高校生などが安全に通学できる商品が少なかったが、スパイク付でもファッションを楽しみながら安全に歩行を守れる商品となった。
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