文部科学大臣賞
自己組織化法によるフッ素成膜(特許第5857145号)
【北海道発明協会】
君島 忠男 |
株式会社NAZCA 代表取締役社長 |
川口 俊一 |
北海道大学大学院 地球環境科学研究院 北海道大学 国際連携研究教育局 准教授 |
李 光磊 |
株式会社NAZCA |
実 施 功 績 賞
山口 佳三 |
国立大学法人北海道大学 総長 |
本発明は、特殊な装置や操作を必要とせずに、基板表面を簡便かつ迅速に化学修飾によりフッ素の単分子膜を成膜(共有結合)するための新たな方法である。
有機シラン系単分子膜により材料を被覆する従来の方法は、高額な真空紫外光やプラズマの照射を必要とし、且つ操作が煩雑で、数時間程度の長い反応時間を要するため普及を妨げる要因となっている。本発明は、2種の溶液(アルコール系水溶液、フッ素系溶液)をそれぞれ含ませたワイプシートで擦拭することにより基板表面にフッ素単分子膜を成膜することの出来る世界初の発明である。
ガラス材料、金属酸化物材料等々からなる基板の表面に単分子層で透明無色なフッ素成膜が出来るため、撥水・撥油性に優れ、タッチパネル等の操作性にも影響なく、防汚・防サビ効果が期待できる。
Copyright©1996- Japan Institute of Invention and Innovation All rights reserved