北海道経済産業局長賞
開口部の耐震化と命を守る木質フレーム(特許第3878933号)
【北海道発明協会】
手塚 純一 |
ジェイ建築システム株式会社 代表取締役 |
本発明は、木造の既存及び新築建物の開口部を耐力壁化することを可能とし、耐力壁のバランスを高め、建物全体の耐震性能の向上を図り、安心な家づくりができるアイテムである。
木造住宅では耐震のため「筋交い」、「構造用面材」といった耐力壁の増設が一般的な手法で、開口部を狭める、または塞ぐことが余儀なくされてきた。しかし、本フレームは開口部を耐力壁化するという、だれもが納得できる安全な工法で、水平力のみを負担させようとする力学上ありそうでなかったアイデアにより低価格・施工性向上を実現し、都市防災にも欠かせないアイテムとしてこれまで6,000棟の実績に至っている。
意匠上の制約を受ける建築物の自由度を本フレームが高めたことで、これまで建築が難しかった、大開口を有する建物や狭小間口の3階建て、大スパン・中大規模の木造化を実現させ、設計者、ユーザーにとって欠かせないツールとなっている。
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