北海道発明協会会長賞
自然エネルギーを最大化する直流合成電源(特許第5709275号)
【北海道発明協会】
村野 實 |
シオン電機株式会社 代表取締役 |
秋葉 澄伸 |
株式会社ディアイティ 高度ネットワーク事業部 研究開発部 部長 |
棚橋 真 |
シオン電機株式会社 新エネ・省エネ開発部 研究員 |
本発明は、複数のエネルギー(太陽光発電、風力発電、商用電力など)を直流で合成し、安定的に直流電気機器に送出する当社独自の技術である。直流利用により電力の変換損失を抑え、優先順位をつけて電力を送出することで、複数のエネルギーを効率よく利用することが可能となる。
従来の給電装置と異なり、交流に変換せずに、再生可能エネルギーを直流のまま利用することで、低損失・高効率を実現している。損失が少ないため、小さなエネルギー(曇天時や弱風時の発電電力)も無駄にしない。また、シンプルな構成となり、製造コストの削減が可能となり、故障率も低くなる。また、発電電力が変動しても、他のエネルギーから補うことで、電力の安定化利用が可能である。
本技術の利用製品とパワーコンディショナーとの比較実験では、6.4%の性能向上を確認している。また、一年間の実証実験で、本システムによる太陽光発電利用で年間平均電力の66%を自賄いし、商用電力削減に成功した。本技術は(太陽光発電利用の場合)、事務所等、日中に電力を使用する環境に適しており、「エネルギーの地産地消」に有効である。また、小水力発電や風力発電にも適しており、それらのエネルギーを利用する場合は、昼夜を通して電力を利用する環境に有効である。
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