中国経済産業局長賞
摩擦撹拌接合によって製造された鉄道車両(特許第3420502号)
【山口県発明協会】
江角 昌邦 |
株式会社日立製作所 鉄道ビジネスユニット 笠戸事業所 笠戸交通システム本部 車両製造部 生産技術開発センタ 主任技師 |
佐藤 章弘 |
株式会社日立パワーソリューションズ 機械システム本部 機械システム設計部 機械第三グループ 技師 |
川崎 健 |
株式会社日立製作所 鉄道ビジネスユニット 笠戸事業所 笠戸交通システム本部 車両システム設計部 開発グループ GL主任技師 |
実 施 功 績 賞
東原 敏昭 |
株式会社日立製作所 代表執行役 執行役社長兼CEO |
本発明は、形材同士を摩擦撹拌接合法(FSW)により接合する際に、回転する接合工具によって加圧/加熱される継手部の変形を抑制し、形材寸法誤差および接合工具の継手部に追随する追随誤差を許容することにより、安定的に生産できる構造体に係る発明である。
本発明は、継手部を形成する部位の面板とリブとの接続部に、面板とリブとで囲まれる空間に向けて凸となる曲面を備える点に特徴がある。この曲面によって、形材寸法誤差や接合工具の継手部への追随誤差があっても、接合工具が接続部の曲面を突き破ることなく、接合欠陥が少なく高い品質を備える構造体を連続的に生産できる。
本発明により、鉄道車両に代表される大きな構造体をFSW接合によって生産できるようになり、2015年末時点で、累計で約4000両の鉄道車両の生産に本発明が適用されている。
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