発明協会会長賞
FI−ECU用PCBコネクタ(特許第5454447号)
[三重県発明協会]
橋本 洋治郎 |
住友電装株式会社 部品事業本部 設計開発統轄部 第2設計部 グループ長 |
北島 満謙 |
住友電装株式会社 部品事業本部 設計開発統轄部 第2設計部 |
実 施 功 績 賞
井上 治 |
住友電装株式会社 代表取締役社長 |
本発明は、自動車のエンジンを制御するFI-ECU(Fuel Injection-Engine Control Unit)の基板に半田接続されるPCB(Printed circuit board) コネクタにて、FI-ECU内部への異物侵入の防止と、メス側コネクタかん合時に発生する抵抗(内圧)の軽減を両立させた発明である。
具体的には、従来はPCBコネクタ内にメス側コネクタかん合時の抵抗(内圧)の軽減の為に、FI-ECU内部に貫通する空気孔を設定しているが、より通気性を確保することの目的から、大きい空気孔や幾つかFI-ECU内部と同軸上に貫通する空気孔を設定していた。しかし、この方法では空気孔からのFI-ECU内部への異物侵入および異物侵入により空気孔が塞がる課題があった。
本発明では、空気孔先端の開口部に空気孔を塞ぐ壁を設定して空気孔への異物侵入を阻止しており、壁部が空気孔とその貫通方向で対向する位置に配置することで、空気孔が異物で塞がるのがより確実に防止できる構造とした。
これにより、空気孔開口部からFI-ECU内部に異物を侵入させず、空気孔が異物で塞がることを防止し、且つメス側コネクタかん合時の抵抗(内圧)を軽減することで組立作業性を向上させる効果を得ており、四輪車の高機能化に伴うFI-ECUの高品質・高性能化に寄与している。
また、この発明からFI-ECUのコネクタ市場に参入する事が出来、地域の経済効果にも貢献出来たと考える。
Copyright©1996- Japan Institute of Invention and Innovation All rights reserved